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NewsNews

  • 2010.10.21
  • 10月20日「LEGEND THE PRO-WRESTRING」記者会見まとめ その2




  • 会見全おこし
  • ■藤波辰爾(冒頭挨拶)
    「こんにちは、藤波です。今日はお忙しいところをお集まりいただき、本当にありがとうございます。突然の会見でさぞビックリされたと思いますけど、今日お呼びした主旨を説明させていただきます。

    自分は今、ドラディションという団体を立ち上げてます。タイガーマスクもリアルジャパン、長州選手もロックアップをやっています。ずっと個人で活躍してきて、今はこの3人で日本全国をプロレスの興行で回ることもありますが、そこで自分が常々感じるのは、我々は一番プロレスが良い時代に育ててもらったのかな、と。そういう部分で、これから我々は何ができるのか? せっかくこの3人が揃って活動していく中で、なにかひとつ活動するための母体を作ろうじゃないかと。

    これは団体ではありません。我々3人で活動する中で、『レジェンド・ザ・プロレスリング』という名前が生まれました。もちろん3人が揃うわけですから、大会ありきです。興行からいろんなものが生まれていけばいいなと思います。すでにできあがっているわけじゃありません。これからいろんな形で、“これもできるね”“あれもできるね”“これもやってみたいね”とか、そういう話が生まれてくると思います。それぞれが30年以上このプロレスにお世話になってて、今度は我々がこのプロレスを通じて、各方面を元気づけたりとか、活躍の場があるんじゃないかと。いろんな可能性を考えて、こういう活動をすることになりました。

     大会ですが、来年の1月10日(月)に、東京の後楽園ホールで、昼間の12:00からとなります。これを我々にとって大会のスタートにしようという。全カードが出たわけではありません。これからいろんな形でカードが決まると思います」




    ■長州力
    「どれぐらいぶりですかね、藤波さんとのシングルマッチは。僕自身は大変光栄で、異存は全くないですね。趣旨は藤波さんが今述べたとおり。藤波さんと僕は性格的にも考え方的にも、違った部分があるんですけど、藤波さんが述べた主旨の部分に関しては、我々がこの何十年か遠回りしながらも、また出会って、1つの道になっていくのかなという感じでいます。

    藤波さんとは去年から、タイガーマスクを含めて3人で大会に出場したりしたんですけど、やっぱりあくまで自分の気持ちの中では、どうしても物足りないというか。でも、この大会に関して、藤波さんやタイガーと話し合いをして、これから1つの道をまた3人で歩めるのかなという部分では、自分も何ができるかわからないですけど、自分が描いたような形で歩いていけるかなという部分があります。

    今回、藤波さんが腰を上げていただき、後楽園で新春のシングルマッチができることを光栄に思ってますし、気持ちを切り替えてね。今年もあと2ヵ月ちょっとですけど、それに向けて進んでいこうかなと。また1つ目標ができて、結構気合いを入れていかないとダメですね。ポシャるようなことはできないし。結構気合いを入れていきます。そこのところだけです、はい」




    ■初代タイガーマスク
    「本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。レジェンドという名前は我々が付けたわけではなく、自然発生的に外の方から、“レジェンドという名前にしたら?”という形で付けさせていただいた次第です。
    3人で地方を回ったりとかして、その歓迎ぶりというんでしょうか、熱狂的な渦というんでしょうか、町をあげての歓迎で。それだけのネームバリューというんでしょうか。全盛期のあの環境と同じようなお客さんの声援があって。そして、昭和を思い出すわけではなく、平成の若い人たちも熱狂していただいて。町おこしのような、町ぐるみの試合というのを体験させていただいてます。

    何回か3人で食事をしながら、“なにかチャリティーとかボランティアでできることは無いのかな?”という話をさせていただきました。自分たちもプロレス生活が最後の方に近いので、ボランティアなどで困っている人たちを助けてあげたいと。この3人のネームバリューのエネルギーを使うことができないのかなという話し合いになりまして、今回の形になってきました。

    そこで、一番最初の試合を1月10日にしようという話になりまして、“そこは藤波さんと長州さんの1対1しかないですよ”という形で、快く引き受けていただきました。この試合ももちろんチャリティーで、いろんな方面に貢献したいと思いますし、プロレス界を活性するためにもいいと思います。本当に自然に3人がこういう意見が一致して、自然とこの話になったんです。今から試合を見るのにワクワクしていて、1ファンとしてこの試合を見守りたいと思ってます。できましたら、当日この試合を見守るために、余裕のある体勢でこれを見たいと思います。僕がレフェリーをやってもいいかなと思うぐらいで、最高の試合をやってくれると思います。

    長州さんもまったく現役と変わらない動きをして、地方のファンもビックリしてますし、藤波さんもこの前の佐渡で現役時代よりも物凄い動きをするのを見せてもらいました。今一番いい動きをする2人が戦うことに、僕は本当に期待してワクワクしています。この3人が集まると、やはりネームバリューという部分では、一般の人たちから凄く多くの注目を浴びさせていただいてます。これで何かボランティアができれば、最高の幸せだと思います。力になっていただき、活性化させていただければ、幸せに思います」




    ■藤波辰爾(長州戦に向けて)
    「とにかく自分にとっては、待ちに待ったというよりも、いつかいつかという感じで、ドラディションの中で昨年タッグで戦ったんですけど、とにかく“1回やろうよ”と長州選手からの呼びかけもあって。なかなか自分の腰が上がらなかったんですけど、今回こういう形のものを打ち上げるからには、それなりの覚悟がいりますんで。自分で可能な限りのことをやってコンディションを整えて、もう1回この戦いに賭けてみようかなという風に、今はそういう気持ちでおります。
    あと、タイガーマスクの方から話があったように、この3人で地方をずっと回ってましたけど、昭和、昭和と言って昔をただ懐かしむだけじゃなくて、もう1回、今のプロレスに目を向けるキッカケに我々がなればいいなと。先日は佐渡島、それから10月24日に九州の行橋に行くんですが、ここも町ぐるみで活気づくような趣旨の大会なんですけど、たまたまそういう中で、僕も行橋に行ってPRをしてきたんですね。その町が昭和の元号の発祥の地だというのを聞いて。吉田増蔵さんという方が“昭和”の元号を考えたんですけど、その方が行橋にいて。行橋で“昭和プロレス復興委員会”というものが起ち上がったんですね。そういったように、プロレスが町を活気づけるひとつのキッカケにさせてもらえばなと。町ぐるみで動いていますんで。先ほども言ったように、我々がプロレスからいただいたパワーを、今度は我々がいろんな形で少しでも各方面に協力、または役立つことができたらと思いますんで。そういう部分で、ご協力の方をよろしくお願いします」




    ■質疑応答

    ――3人以外にどのような選手の参加を予定していますか?

    藤波「ここ数日3人で打ち合わせをしている中で、まず僕らの戦いがお互いに“やろう”というところから始まって。そうなれば、これから他の選手の人選やカードも決まってくるだろうし。一番大事なのは、横にいるタイガーマスクのカードがまだ決まっていないこと。なるべく早い機会にカードを決めたいなと。いろんな形で参加してくる選手がいるでしょうし、こちらからぜひとも参加してほしい選手も当然出てくるでしょうし。カードはなるべく早めに出したいと思います」

    ――3人が揃う興行はドラディションやリアルジャパンでもありましたが、このレジェンドならではの具体的な特色は?

    長州「自分なりの受け取り方なんですけど、新日本でも蝶野絡みでレジェンドをやったことはあるんですが、どうしてもうまく行かなかった。ポシャったという部分がありますよね。今回も、またレジェンドという形なんですけど、この意味が僕も大変気になって、3人で話したんですね。でも、もう我々3人にとって呼び名はこれしかないような気がして。新たに今回、そういう部分の中で、しっかりとした気持ちを持っていこうという部分の中でロゴマークが、これも大変協力していただき、面白いものに。最後はこのロゴマークが、新日本で長年使っているライオンのように、もっと価値観を付けていければなという。僕自身はこのレジェンドのロゴマーク、これを大事にしながら、この価値観と意味と、そういうものを大変重要視しながらやっていきたい。最後までレジェンドの道を3人で歩いていきたいなと思っていますね」

    ――興行は定期的に開催していくんでしょうか?

    藤波「今、3人がそれぞれが活動していく団体を持ってるので、今ここで、例えば月に1回とか、2ヵ月に1回とか、いろいろな期日を決めてしまうと、自分たちの行動範囲の中でどこかで無理が来るというのはあると思います。とにかく、あまり期間を空けずに、自分たちのタイミングがあった時、そういう状況になった時、この大会をやろうという。大会の日時に関してはそういう形で、自由にできるようにしています。それと、ただ大会だけが我々の主旨ではなくて、リングを使わずにいろんな活動ができるというのも広がっていくと思います」

    ――興行以外のプロジェクトでは、どのような構想がありますか?

    藤波「これも先ほど言ったように、ここに全てができあがって皆さんにお知らせできるものがあればいいんですけど、これから我々が動く中で、これもできる、あれもできるといろんな形で可能性が出てくると思うんですね。その中で、いろんなものを付け加えて行ければいいかなと思います。先にいろんなものを被せてしまうと、あまりにも広がりがなくなっちゃうんで。ただ、先ほども言ったように、リングを持っていかずに、いろいろなところに行けるなと。例えば福祉のお手伝いであったりとか、チャリティーイベントを企画したりとか、いろいろな形でリングを使わずに我々が行って、皆さんに楽しんでもらえる活動ができるのかなと今は思います」

    ――活動自体は全国的に?

    藤波「はい、そうですね」

    ――『レジェンド・ザ・プロレスリング』という名前だが、参戦するのはいわゆる同世代の選手が中心でしょうか? それとも若い選手たちも出場するんでしょうか?

    長州「選手から声をかけていただければ。上がりたいというか、大会に出てみたいという選手がいれば。誰も彼もというわけにはいかないと思いますけど。そして今、厳しい中で、団体からあぶれた選手たちや、本当に好きで一生懸命やっている選手もいます。そういう選手がこれをキッカケに参戦してくれると嬉しいですね。今回の興行、今からまた藤波さんと話していきますけど、こっち側から見て、“この選手はあげた方がいいんじゃないか”という部分で、我々的も選手を作り直していける。だから、タイガー絡みでも何でも、いろんな選手がぶつかるという、そういうものを作ってやらせたいなと思っているんで」

    ――先ほどタイガーマスク選手の話で、「メインは藤波vs長州しかない」というのがあっりましたが、それはタイガー選手がお二人に提案したですか?

    タイガー「話し合いをしてる時に、“これしかないでしょう”と言ったら、長州さんが藤波さんの方を見て…」
    長州「僕の意向は強いですね。この大会が現実的に動く前の話ですけど、僕の意向は藤波さんに言いました。別にメインじゃなくても、シングルでやりましょうということは藤波さんに伝えました」

    ――その意見を聞いた時、藤波選手はどういう心境だったんですか?

    藤波「まあ、いつかはという。ドラディションの大会にも2人にあがってもらったんだけど、その中で長州さんの方から“いつかそういう時期が来れば”というのは振られてましたんでね。自分の中では、自分の心の中にあるまだ閉まっておきたいカードというか。自分がやりたいカードほど、なかなかそこに踏み切れないというものなんですね。体調なりいろいろなことも当然ありますし。とにかくそういう部分の中で、長州戦では自分にも新しいものが生まれるというのかな。来年1月、年始めという部分でもありますんで、自分自身のことは切り替えてという。自分の勝負にしてもいいのかなとか。そういうのがありましたね。自分も二つ返事で受けたということです」

    ――タイガーマスク選手が現時点で戦ってみたい選手は?

    タイガー「既存の大会で3人が揃って出ていますけど、“今回の大会とはどう違うんですか?”というご質問があったように、既存の大会では既存の団体に合わせるような、興行を考えたものをしてますよね。人脈とかそういうものの中で戦っていくんで、自分たちのいいようにやってますけど、今大会は3人で、本当に協力し合って、このプロレスというものを活性化していこうということですので、もっと広いネットワークができてくるわけですね。リアルジャパンとか、ドラディションとか、リキプロだけで戦っている選手だけのものではなくて、もっと広い範囲で人選ができたら。今まで戦ったことのないような人たちとも戦ってみたいなと。それが特色ですからね。魂が違うし、より一歩プロレスの活性化に向けて、何かできるんではないかというカードに、藤波さんと長州さんにお願いしようかなと思います。戦う相手はお任せします」